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NHK音楽祭2006 & 臭い立ち込めるパリ

 NHK教育でやっている「NHK音楽祭2006」。今年はモーツァルト特集。
 先日、ドイツ文学者池内紀氏の「モーツァルト考」を読んだばかりだったので、とても興味深く見ている。
 池内紀氏は、ドイツ文学を専攻するエッセイスト。東京大学文学部教授を定年退官前に辞しました。たぶん退官の年だったと思うのですが、僕は、彼の授業をとったことがあります。
 「モーツァルト考」は、ヨーロッパの地理、歴史、文学に関する彼の博学を駆使して書いたエッセイ。モーツァルトは「いい時代に死んだ、あの後生き続けていても、ロクなことがなかった」そうです。その秘密は、本書を読んでね。
 それにしても、残念なのは、仕事をしていて、最初の方を見逃したことです。誰か、ビデオとっていませんか?トホホ・・・。
追伸.
 モーツアルトといえば、その精神構造の幼さと、スカトロジーが有名ですね。本書には、彼の書いた手紙も収録されている。
 ちなみに、個人的に非常に興味深かったのは、18世紀のパリが「想像もつかないほどの悪臭に満ちていた」という事実が紹介されていたことです。
 下記、ちょっとあまりにオゲレツなので全文引用はしませんが、一部だけね(p94)。
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 通りはゴミだらけ。中には小便の匂いがした。人々は汗と不潔な衣服に包まれ、口をあけると口臭が匂い立ち、ゲップとともにタマネギの匂いがこみあげてきた。若さを失った身体は、古チーズとすえたミルクと腐乱した腫れ物の匂いがした。宮殿もまた橋の下と同様に悪臭を放っていた。百姓とひとしく神父もくさい。貴族は誰といわず臭かった。王もまた臭かった。悪臭の点では、王と獣とさして区別はつかなかった。
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 獣なみの匂いって、すごい王だな(笑)。でも、あの美しいパリが、そんな感じだったなんて、にわかに信じられないですよね。ベルバラはどうなんだろう。タマネギ臭のオスカルは、あまりいただけない。
 でも、ルイ14世の生きていた時代って、そういう時代だったということです。ちなみに、臭いがなくなるのはフランス革命後だそうです。その頃に、衛生思想ができて、衛生院というのがつくられた。いわゆる「臭い狩り」がはじまったそうです。で、臭いは消えた。
 「臭いは人工的に消すもの」なのですね。
 現代人からすると、ちょっとこの感覚は遠いけどね。

続きを読む:http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/853

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